医学部へめでたく合格した暁には海外へ留学し、日本の教育だけでは得られない知識やスキルを学びたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
医療の世界は、日進月歩のスピードで進化をし続けているため、海外留学を通じて最新の医療に触れることは、医師として社会に出たときの大きな糧となるはずです。
そこで今回の記事では、医学部へ進学した際の海外留学を希望している人に向けて、留学できる大学や、留学時の注意点などをまとめました。
これからの医師には国際性が不可欠
みなさんもご存じのとおり、日本は医療の分野においても世界トップレベルの先進国です。
しかし、すべての医療分野においてトップレベルなのかというと、そういうわけでもありません。
むしろ、海外の国々の方が研究が進んでいる分野も数多くあるはずです。
そこで、これからの医師に求められるのは、海外から知識とスキルを吸収できる国際性豊かな感覚と言われています。
そのため、国内での学習のみならず、海外へ飛び出して知見を深め、さらなる医療を学ぶ姿勢が必要となってきているのです。
医学部の中でも留学できる大学は?
前述のとおり、現在の医療界では、世界をまたにかけて活躍できる人材が重要視されています。
このことから、国内の医学部においても、学生をグローバル社会でも通用する医師に育成すべく、留学制度の充実を図っています。
こちらの項では、国内の留学できる大学の中でも、支援制度が充実している医学部を5つ取り上げて紹介していきましょう。
東京大学
国内最高学府とされる東京大学では、「Amgen Scholars Program」と題された留学制度を取り入れて学生の留学を支援しています。
この留学制度のもとでは、世界を代表する24の大学や関連機関などを訪問して、実践的、かつ専門的な研究を体験します。
基本的に8週間のプログラムで行われますが、様々な大学や研究室に所属し、現地の先生や大学院生との交流を深められるとあって大変人気のある制度です。
参加のためには、特定の認定制度を受ける必要がありますが、ハードルをこえるための努力に見合ったリターンが得られるとあって、応募者が絶えることはありません。
東京医科歯科大学
続いて紹介する留学できる大学は、国際交流が盛んなことでも有名な、東京医科歯科大学です。
こちらの医学部では、4年次に「学生海外基礎医学実習(プロジェクトセメスター)」と呼ばれる海外留学が実施されます。
こちらの留学プログラムでは約6ヶ月間にわたり、海外における医療研究を行います。
主な内容は講義や基礎実習、試験などですが、それらが終了した後は、自身の関心のある分野で存分に研究に励めるというメリットがあるため、参加者からの評判も上々です。
また、5年次から6年次にかけては、さらなる知識・技術の習得を目的として、海外臨床実習が開始されます。
こちらのプログラムは20カ月にもわたる長期間の学習過程になりますが、海外において十分な学びを得られる大きなチャンスとして位置づけられています。
横浜市立大学
海外での学びと、海外での実践経験を重視している横浜市立大学。
この横浜市立大学も留学できる大学として、学生たちからは高い評価を得ています。
そして同大学の医学部の留学制度の特徴は、2種類のプログラムを取り入れていることです。
一つ目は、リサーチ・クラークシップと呼ばれるプログラムです。
こちらのプログラムは、アメリカを中心とした世界トップレベルにおける医療機関などで研究力や英語力、国際感覚を身につける目的で行われます。
二つ目は、クリニカル・クラークシップです。
クリニカル・クラークシップでは、主にチーム医療の重要性について学びます。
回診や病棟業務の補助や、貴重な手術見学等もプログラムに組み込まれているため、医療人として大きな成長を掴むきっかけとなります。
杏林大学
次に紹介する留学できる大学は、杏林大学です。
こちらの医学部では、留学制度の中に「医学英語セミナー」を組み込んで、学生の英語力を徹底的に鍛え上げています。
同セミナーを受ける学生は、イギリスの協定校に赴き、1年生から4年生を対象にしているセミナーを受講。
英語のコミュニケーションしか許されない環境で、患者を問診をする方法を学んだり、国際学会で医学論文などを発表するための訓練などを行います。
岡山大学
最後に紹介する、留学できる大学は、岡山大学です。
岡山大学医学部では、オリジナルの「医療系NZ短期留学プログラム」を取り入れて、学生の留学支援にあたっています。
こちらのプログラムのもとでは、ニュージーランドにおける医療制度を学ぶほかにも、現地の医大生や看護学生との交流を通じて意見交換を行います。
また、ニュージーランド固有の絶滅危惧種の保護施設を見学し、生命の尊さに触れられるのも同医学部ならではの特徴的なプログラムです。
留学に役立つ奨学金はあるの?
医療人として大きな成長を遂げられる海外留学ですが、当然ながら、それなりの費用が発生してしまいます。
立派な医師となるための高い志があったとしても、経済的に苦しければ留学の夢を叶えることは難しくなってしまいます。
そこで、こちらの項では、経済的理由から留学費用に不安を覚えている人に向けて、留学にも使える奨学金制度について紹介していきましょう。
公益財団法人海外学生支援協会
最初に紹介するのは、「公益財団法人海外学生支援協会」の奨学金制度です。
こちらの財団が提供している奨学金制度では、学業成績が優秀である人などを対象として、月額150,000円までの奨学金を貸与しています。
ただし、医学部卒業後は、勤務先の医療機関が限定されてしまいますので、ご自身のキャリアプランに少なからず影響が出てしまいます。
応募については、メリットとデメリットをよく考慮したうえで決定しましょう。
外国政府奨学金
続いて、紹介するのは「外国政府奨学金」です。
こちらの制度は、学生を受け入れる側の国が、本人に奨学金を貸与する制度です。
応募資格や年齢、語学スキルなどについては各国大使館に問い合わせれば、きちんとした情報が得られます。
ちなみに、ヨーロッパのチェコなどのように、学費そのものを免除してくれる大学もありますので、積極的に利用してみてください。
大学独自の奨学金・補助金制度
留学できる大学の中には、独自の奨学金や補助金制度を整えているところもあります。
たとえば、東京大学では月額80,000円の奨学金を8ヶ月にわたって受け取ることが可能です。
また、横浜市立大学では、55,000円から150,000円の援助金に加えて、20,000円から50,000円の補助金も交付しています。
このように、留学できる大学では、奨学金や補助金を用意しているケースもありますので、学生課などに問い合わせてみるのもよいでしょう。
海外留学の際の注意点
当然のことですが、海外では日本とは文化や価値観、治安など、様々な点が大きく異なります。
そのため、日本の常識をそのまま持ち込んで生活を送り続けた場合、なんらかのトラブルにも巻き込まれかねません。
そこで、こちらの項では、海外留学の際に注意しておきたいことをまとめました。
安全対策を意識する
多くの人が実感しているとおり、日本は世界でも類を見ないほどの治安大国です。
女性が夜間、平気で一人歩きできるのは日本くらいのもの、といった言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
それもそのはず、海外では治安が悪い地域も多く、夜間の一人歩きなど危険極まりない行為。
イギリスでは、強盗に備えて防弾扉を玄関に設置している家庭もあるほどです。
海外留学の際は、身の安全をきちんと確保できるよう、夜間の外出を控えたり、危険なエリアの下調べを事前にしておきましょう。
留学先の風土病・感染症などの情報をチェックしておく
海外へ留学する際には、風土病や感染症についてもチェックしておきたいところです。
日本に住んでいる分には心配のない病気、たとえば狂犬病やマラリアなどは、未だに猛威を振るっている地域があります。
また、ヨーロッパなどでも、クリミア・コンゴ出血熱といった致死性の高い感染症のリスクがあります。
これらの病気を防ぐためにも、留学を控えている人は、予防接種や防虫スプレーなどの備えをきちんとしておいてください。
大使館のできること・できないことの確認をしておく
海外でトラブルが発生した際の「駆け込み寺」となるのが、日本大使館です。
ただ、大使館であっても万能ではなく、できることとできないことがあります。
たとえば、犯罪に巻き込まれたときなどに、現地の警察への届け出のためのアドバイスはしてくれますが、捜査時の通訳などはしてもらえません。
また、緊急事態が発生している地域に関する情報や退避方法などの情報提供はしてくれますが、費用の貸与などの援助も受けられません。
このように、大使館といってもできることと、できないことが明確にわかれていますので、事前にしっかり調べておいてください。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
医学部の在学中、海外へ飛び出して見分を広げることは、将来立派な医師になるための大きな糧となります。
しかし、そのためにも、前段階として医学部に合格する必要があります。
ところが、みなさんもご存じのとおり、医学部の入試は難問・奇問を高速に、かつ正確にさばいていくだけの学力が必要です。
そのため、将来の夢の実現に向けて、予備校などの学習施設で勉強に集中したいと願う人も、多いのではないでしょうか。
そういった人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、医学部受験に特化した学習体制や、特徴的なカリキュラムなどを駆使して、これまでにも数多くの受験生を医学部へ羽ばたかせてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の特徴について紹介していきましょう。
受験生ひとりを13名の講師陣で支える指導体制
京都医塾には、地元京都大学をはじめとする難関校出身の講師陣が、受験生ひとりにつき13名でチームを組んで学習指導にあたっています。
こちらの学習指導方法の特徴は、それぞれの講師が自身のスタイルでバラバラに勉強を教えるのではなく、受験生の学力やポテンシャル、特性などに合わせて指導方針を柔軟に変更して教鞭をとることにあります。
受験生、個々人の実力や個性に合致した方法で授業を進めますから、最大効率で勉強の成果があげられると大評判です。
あなたの実力を徹底分析「一泊二日医学部合格診断」
京都医塾では、塾の雰囲気を味わってもらう取り組みの一環として、「一泊二日医学部合格診断」と題した体験入塾を行っています。
こちらの授業では、当塾オリジナルの学力診断テストと、同テストの結果などをもとにして実力分析をします。
現在の自分の学力レベルが正確に図れますから、医学部合格へのための大きな参考となるはずですし、当塾がどういった施設なのか空気感も理解してもらえるはずです。
こちらのプランは、宿泊費・交通費ともに京都医塾の負担で実施していますので、少しでも興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
年5回の三者面談でお子さんの状況を報告
私たちが大切にしている取り組みの一つに、保護者様を交えた年5回の三者面談があげられます。
この三者面談では、保護者様に対してお子さんの学習の進捗状況をご報告するとともに、講師やお子さんを交えながら、受験校の決定のお手伝いをさせていただいております。
受験生と担当講師だけでなく、保護者様のご意見もちょうだいしながら志望先を決めることで、より納得感の得られる志望先選びができるというわけです。
なお、学習の状況がお気になる場合は、電話でのご相談も可能です。
京都医塾では、保護者様に対しましても万全のサポートで臨んでいますので、遠慮なさらずいつでもお問い合わせください。
まとめ
今後の医学を追求するうえで、ますます必要とされるのが国際感覚に富んだ医療人です。
グローバル化が加速する現代社会ですから、世界の人々と綿密な連携を図れる医師が求められるのは当然のことでしょう。
そういった背景から、国内には留学できる大学が多数設置され、医学生たちの支援にあたっています。
受験生の方々としても、進学後に海外留学を通じて大きな成長を遂げることは、将来的にも大きなメリットになると考えているはずです。
しかし、ここでネックとなるのが、医学部受験のハードルの高さです。
医学部は言わずと知れた難関学部で、ハイレベルな問題を次々と正答していく必要に迫られます。
そのため、将来の夢の実現に向けて、予備校などの学習施設で勉強に集中したいと願う人も、多いのではないでしょうか。
そういった人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、医学部受験に特化した学習体制や、特徴的なカリキュラムなどを駆使して、これまでにも数多くの受験生を医学部へ羽ばたかせてきた予備校です。
当塾のもとで学習していただければ、あなたの願いを成就させるために、全力でサポートにあたらせていただきます。
本気で医学部合格を目指す人には、京都医塾がうってつけです。
資料請求や電話でのご相談は、随時受付け中ですので、興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。